【高知県の言い伝え】民話・伝説

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【概要】

歴史と民話
三原村には史跡、民話も多く、村の民は山の神、川の神に感謝し、今もなお祭ることを受け継いでいます。

■椿姫伝説
三原村の御霊神社にまつわる伝説です。
敷地村(現四万十市)に居住した国侍。三原郷(現幡多郡三原村)・川登(現四万十市)・敷地の領主となる。
三原・歓喜山上に柚ノ木城(城主・敷地官兵衛) 一条房冬の幼時の守り役をつとめたという敷地民部少輔藤康は、娘・椿姫>が房冬の妻となったために同輩諸臣の妬みをうけ陥れられ自刃。
一族郎党は三原や川登で一条家に抗して戦ったがことごとく戦死されたと伝えられる。

三原柚ノ木の興福寺境内には、藤康をはじめとする敷地一族の墓があり、大小90の五輪塔群がある。
■御霊神社伝説
敷地藤康は椿姫を入野但馬守の妻とすることを約束していたが、 同時に主君である一条房冬の簾中に差し出すことも約束したため、それを知った入野但馬守は激怒した。
敷地氏と入野氏の間に戦端が開かれることとなったが、 両者の矛を引かせるために椿姫は自ら桶に入り生き埋めにされた。
その跡地に椿姫の霊を慰めるため建てられたのが、御霊神社だという。