【長崎県の言い伝え】防災

「過去の災害の経験を後世に伝えたい先人の強い思い」 出典 総務省消防庁

【市町村名】

【言い伝え】

【趣旨】

長崎市

山川河内にて山潮発生、人畜に多数被害有り

一部の山間地において、過去に発生した山崩れによる災害を教訓とした当該地区の言い伝えが7.23長崎大水害時に活かされ、犠牲者を出すことがなかった。 ※山川河内は地名。長崎では昔から山から大量の土砂水が出ることを山潮が出たと表現していたという。

諫早市

アオメが陸(オカ)に上がれば大風(ウウカゼ)が吹く

アオメは船虫。自然の変異を教える小動物。

諫早市

コシキレバチの(ン)巣が(ノ)低い(ヒッカ)時は大風が(ウウカゼン)吹く

台風の当り年の教え

諫早市

霜が(ン)おりた時はよい日和(ヨカヒヨイ)

諫早市

神経痛の痛め(ウズケ)ば雨

諫早市

蚋が(セセノ)飛んだら(ベバ)雨が(ン)降る

蚋は「ぶよ」のこと

諫早市

多良岳に雲がかかれば雨

諫早市

露(チー)の多い(ウーカ)時は晴れ

諫早市

蛙(ドンク)の鳴けば雨、蟹(ガネ)の上がれば大水(ウーミズ)

諫早市

夏の夕焼けみの笠許すな、秋の夕焼け鎌どけ鎌とげ

「みの笠許すな」とは、雨具を忘れるなの意

諫早市

冬無風(ベタナギ)で西の空の(ソラン)曇れば、突風(オトシ)の吹く

諫早市

五位鷺が鳴いたら(ワアードイノナケバ)明日は北風

諫早市

朝雨と女(オナゴ)の腕まくり(イ)

朝降り出した雨は、心配するほどではない。

諫早市

朝の雷(ドロガミ)さんには(ニヤ)川渡る(ン)な

朝からの雷鳴は、大雨の知らせという教え

諫早市

朝東風(ゴチ) 夕南風(バエ) 明日は天気

諫早市

朝てらてらは雨のもと

朝焼けは天気がくずれる

諫早市

朝もやは晴れ、夕もやは雨

諫早市

雲仙 鉢巻き、多良 頂上(テッペン)

雲仙岳や多良岳の頂上が見える時は、天気がよくなる前触れの意

諫早市

柿年は大風(ウーカゼ)

柿が多く実る年は、台風の当り年の意

諫早市

北風 南風の(ハエン)雲は雨のもと

地上には北風が吹き、雲は南風に流されている気象状況を言い、雨が近いことの教え

「夕食は5時半までにはすませろ」
「メシは暗うならんうちに食え」

眉山崩壊は酉の刻(午後6時頃)におこったため夕食もとらないうちになくなった人が多かった。そのため夕食は早く取るように、と言い伝えられている。地変災害の記憶を留めるための言い伝えか。