【石川県の言い伝え】民話・伝説

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【概要】

金沢の民話と伝説

いもほり藤五郎 1 加賀の国・山科の里に住む藤五郎という正直で働き者の男のお話です。

法船寺のねずみたいじ 1 中央通町にある法船寺というお寺で、その昔二匹の猫が大ねずみを退治したというお話です。

弥七の豆がらたいこ 1 本町の西福寺に残されている弥七の豆がら太鼓にまつわるお話です。

ゆうれいのあめ買い 1 金石の道入寺というお寺に伝わる、毎晩あめを買いにくる不思議な女の人のお話です。

おおかみを退治したこま犬 1 鳴和(なるわ)からずっと奥の村の伝燈寺という寺で、こま犬がおおかみを退治したというお話です。

魚の恩がえし 1 森本川の下流の八田町に伝わる、魚のすずきが美しい嫁さんになって恩がえしをしたというお話です。

忠犬伝説

 津幡町を歩くと、民家の玄関先に犬の置物が飾られているのをよく見かけます。その昔、洪水から町を救った犬の伝説が残っているからです。
 1944(昭和19)年春、大雨が降ったある日のことです。津幡地区の通称「平谷(へいだん)」に住む女性が畑が心配で見に行くと、一匹の犬が畑を駆け回り、今にも飛びつかんばかりにしていました。不審に思って辺りを見ると、隣の田んぼが水浸しになっていたので、急いで区長に伝えました。調べてみると、近くの堤が決壊しそうになっていたため、近くの住民で土のうを積み、大事には至りませんでした。 その堤には古くから不動明王(ふどうみょうおう)を奉ってあり、犬に姿を変えて堤の決壊を知らせてくれたのではないかとうわさになったそうです(津幡地区の伝説「忠犬」の話より引用)。
 この堤は、森林公園内にある「津幡池」と呼ばれるため池です。また、この平谷には、平知度(たいらのとものり=平清盛の7男)の墓と伝えられている首塚が残っています。