「過去の災害の経験を後世に伝えたい先人の強い思い」 出典 総務省消防庁
【市町村名】
【言い伝え】
【趣旨】
宇都宮市
安永2年の宇都宮大火の時、朝日観音の名を唱えると火の勢いが遠のいた。
神仏の信仰の大切さ
宇都宮市
安永2年の宇都宮大火の時、延命地蔵の化身「小さき僧」により、地蔵堂は類焼を免れた。
神仏の信仰の大切さ
宇都宮市
汗かき阿弥陀は吉凶異変の前兆として全身に汗をかく
災害関係:五十里洪水の前日(享保8年)、材木町の大火の前日(明治2年)、関東大震災の前日(大正12年)、宇都宮空襲の前日(昭和20年)
神仏の信仰の大切さ
宇都宮市
享保8年の五十里洪水の一月前に、二荒山神社の神様の予言があり、宇都宮は大洪水から救われた
神仏の信仰の大切さ
地名「アカボッケ」は崩壊地に関わる地名である。
県内には「アカボッケ」に類する字名として「赤法花」「赤法華」「赤堀花」等がある。「アカ」は露出
した赤土(関東ローム層)、「ボッケ」は崖を意味していることから、地名「アカボッケ」は崖崩れなどの崩壊地に関わる地名と考えられる。
地名「蛇口」「蛇場」などは崩壊・浸食地形を意味する地名である。
「ジャクチ」の「ジャク」は土崩れ、崖という意であり、「ジャ」は崖などが崩れ落ちた所を意味する地名と考えられる。また、「蛇」(ジャ)は「崩」(ジャ)と同じ由来の地名である。
地名「百々目木」「百目鬼」「轟」などは洪水を意味する地名である。
「百目鬼」「百々目木」「轟」の「ドド」「トド」は動詞トドメク、ドドメクの語幹で古くは擬音語であり、水音の轟くことを意味する。そこから、豪雨の際洪水に見舞われやすい場所の地名と考えられる。
地名「流」「流レ」は浸食、崩壊を意味する地名である。
「流」「流レ」のつく地名は、河川や低地の近辺の場合は、洪水によって自然堤防や土手が決壊し、田畑などが浸食、崩壊した地形に由来するものと考えられる。
地名「仏」は崩壊を意味する地名である。
「ホトケ」(仏)は、動詞ホドク(解)の連用形で、解け離れるの意から転じて崩れ落ちる崩壊を意味する。山間地などで「仏」のつく地名は、崩落をおこしやすい箇所の地名であると考えられる。
地名「板」は河川などによる崩壊、浸食地形に由来する。
県内には「矢板」等「板」を含む地名がある。「イタ」は動詞イタムの語幹で物が損なわれるの意であり、川岸や山肌斜面など崩壊地に関わる地名と考えられる。
地名「ウツノ」は崩壊地に関わる地名である。
地名「宇都宮」の「ウツ」は落ちるという意味がある。県内には主として山間地に「ウツノ」という地名が「宇津野」などとして散見される。同様に山間の崩壊地に関わる地名と考えられる。
地名「カケ」は崩壊地に関わる地名である。
地名の「カケ」や「ガケ」は崖を意味し、典型的な崩落をおこす地形を示す地名である。例としては、「欠ノ上」「上欠町」など多数がある。
「鬼怒川」「小貝川」は決壊しやすい河川を意味する。
「鬼怒川」は本来「毛野河」であり「クエ(崩)・ノ(野)」の転である。「小貝川」の「コカ」は「壊・倒」、「イ」は「井」から河川の意である。ともに氾濫しやすい河川に由来する名称である。
地名「沓掛」は崩壊・浸食地形を意味する地名である。
「沓掛」は「クツ・カケ」という地名であり、「クツ」は崩れる、「カケ」は欠から崩壊地形の名称であり、河川等による崩壊、浸食をうけた土地を意味している。
地名「栗」は崩壊・浸食地形を意味する地名である。
地名につく「栗」は動詞クルの連用形の名詞化で、抉る、転がるの意であり、主として山間地の「栗」のつく地名は崩壊地形の名称であると考えられる。
地名「古賀志」は崩壊・浸食地形を意味する地名である。
宇都宮市古賀志山の「コガシ」は動詞コガスの連用形の名詞化で、草木などを引き抜くなどの意であり、崩壊地形を意味すると考えられる。古賀志山は山崩れ、崖崩れをひきおこす山に由来する名称であると考えられる。
地名「猿内」は崩壊・浸食地形を意味する地名である。
河川沿いに散在する「サル」(猿)のついた地名は、サルが「去る」であることからある場所から離れる、手放す、取り除く等の意であり、転じて土手が決壊して押し流された浸食地を意味すると考えられる。