【山梨県の言い伝え】防災

「過去の災害の経験を後世に伝えたい先人の強い思い」 出典 総務省消防庁

【市町村名】

【言い伝え】

【趣旨】

富士吉田市

富士山がカサをかぶると、二日後に雨になるか、風が吹く。

風雨の前兆現象を示唆

富士吉田市

杓子山から自分(向原)の方へ雲が来るときは大きな風が吹く。

強風の前兆現象を示唆。

富士吉田市

アシナガ蜂の巣が里へ降りたら、大風や嵐になる。

台風の前兆現象を示唆。

富士吉田市

鳥が高い所へ巣を作ると、その年は台風は来ない。低い所へ作ると台風が来る。

台風の前兆現象を示唆。

富士吉田市

ねずみが一匹もいなくなると火事になる。

火事の前兆現象を示唆。

富士吉田市

月の近くに星があると火事になる。

火事の前兆現象を示唆。

南アルプス市

寒中に降水が無いときは夏日照り

干害の前兆現象としての言い伝え

南アルプス市

空が黄色になる時は大風となる。

黄砂現象のことか

南アルプス市

流星多ければ日照り続く

干害の前兆現象としての言い伝え

南アルプス市

白雲糸を引けば暴風雨

台風など風水害の前兆現象をさす。

南アルプス市

暴風雨の前には、松の緑が風の来る反対方向に曲がる。

台風など風水害の前兆現象をさす。

北杜市

つばめが低く飛んでいたら雨が降る

気象、天候の変化

北杜市

風が東から吹くと雨が降る

気象、天候の変化

北杜市

諏訪口が晴れると天気が回復する

気象、天候の変化

北杜市

彼岸花を家の中に飾ると火事が起きる

火災予防

上野原市

地震の時は、竹やぶに逃げろ

竹藪は倒れるものがなく、根が強く張っているので安全

ネズミが一度にいなくなると火事になる。

火事予兆

夜、ネズミが激しく跳び回ると、その夜火災が起こる。

火事予兆

ボケの花を縁の下に入れると火事になる。

火事予防

ヒマヤフンドシ(赤い腰巻き)は火事を除ける。

火事予防

柿の種を火にくべると火の神が祟る。

火事予防

長柄の鎌を風に向かって立て「ホオーイホイ、ホオーイホイ」と唱えながら風を切ると、大風・台風がおさまる。

大風・台風予防

台風の日によく磨ぎすました鎌の刃を風上に向けて長い竹竿の上にくくり付ける。

台風予防。風ノ神を怖がらせて除けて通ることを期待。

モロコシの根が高いところから出る年には台風が来る。

火事予兆

オコワ(赤飯)の茶漬けを食べると御祝言の時、嵐になる。

嵐予防

大風の吹く年はクモが巣を掛けない。

大風予兆

アリが畳に上がれば大風。

大風予兆

ツバメが巣を作り始めていなくなると火事になる。

火事予兆

クモが巣を下の方へ作れば台風になる。

台風予兆

夏の西風、大風のもと

台風前兆

朝虹その日はたて洪水

洪水予兆

ハチの巣が高い所にあれば大水(水害)、低い所にあれば大風。

大水・大風予兆

青ん泥がでると大水になる

大水前兆

節分の豆を食べると落雷をよけられる。

雷よけ

雷よけ「くわばらくらばら」と唱える。

雷よけ

爪を火にくべると火に祟る。

火事予防

雷(いかづち)という部落で、昔よく落雷があったが雷大神を祀った。すると落雷はおさまった。

雷よけ

避雷のため、野外ではできるだけ身を低くする。

雷よけ

雷を近づけないために線香をたく。

雷よけ

雷を避けるには、かやの中へ入るとよい。

雷よけ

お山(富士山)に早く雪が降った年は、里に雪が少ない。

雪予兆

初午に風が吹けば桑の値が高い。(遅霜のおそれがある)

霜予兆

地震の時は、竹藪に逃げろ

竹の根が張っているので地面が裂けない。

グラッときたら、火の始末

火災防止

ナマズが騒ぐと地震が起きる

地震予兆

雉が鳴けば地震

地震予兆

上棟式の日の雨は火伏せ

火事予防

四ツにちゃっかりその日の洪水。(十時に雨が上がってもその日は洪水になる。)

洪水予兆

四ツにちゃっかりその日の洪水。(十時に雨が上がってもその日は洪水になる。)

洪水予兆

川柳が橋をかけると洪水になる。(両岸の柳が近づくと洪水になる。)

洪水予兆

ヤハズ(東南方向の山)が明るくなれば、風が強くなる。

強風予兆

子どもがお茶を飲むと風になる

風予防

道芝の茎のふくらみが根元にある年は台風が早く来る。

台風予兆

台所の荒神は赤い物が嫌いで、見せると火事になる。

火事予防

タケノコが親竹より伸びると台風が来る。

台風予兆

かまどを北向きに作ると火に祟る

火事予防

アカギレが痛むと強風になる

強風予兆

葉山に雪なし。(秋、落葉しないうちに雪が来る年は、大雪がない。)

大雪がないことの予兆

火柱が立つと火事が起きる

火事予兆

一ノ酉が早いと火事が多い

火事予兆

初午が早い年には火事が多い。

火事予兆

増穂町

雄の三毛猫が天井に上ると大水が出る。

河川への警戒を促す前兆現象を示唆

増穂町

なまずがひげを動かすと地震が起きる。

地震への警戒を促す前兆現象を示唆

箕に塩を入れて北に向かってまくと火事を防ぐことができる。

火事予防

腰巻を屋根に登ってかざせば類焼をまぬがれる。

火事予防

日が暮れてから塩を買うと火を呼ぶ

火事予防

富士河口湖町

山の生物が里に下りたら、火山爆発の前兆

一般に噴火する前は火山性の微動地震が起こるとか、地熱が高くなる等の現象があることが多く、そのために動物が麓の方へ逃げることは考えられる。

富士河口湖町

台風の時辰巳の風が吹けば、家の東側を防御すべし

辰巳の風とは南東から吹く風のことで、台風が紀伊半島付近から東海地方の間に上陸し、岐阜・長野県側を
通る時、山梨県は台風の危険半円に入り南東の強い風が吹き、富山県付近で南西・新潟県付近へ進むと西寄りの風に変わり次第におさまる。

富士河口湖町

冬の暖かい日の後は雪が降る

冬の寒さも2月中頃を過ぎると、ときおり中国華中の高気圧が移動性となって日本を覆い、陽射しも何となく春の温もりを感じさせるようになる。しかし、その後にすぐ東シナ海の低気圧が本州南岸を通り、北から冷たい風が吹いて冬にもどる。これを繰り返しながら春が近づいてくる。

富士河口湖町

富士山が笠をかぶると強い風が吹く

富士山は台風など特別の時以外は一年中ほぼ西風が吹いており、山頂で風が強く吹くといろいろの雲ができ笠雲も幾重にもなる。風は上層が地上より先に強く吹くため、やがて地上でも風が強くなることが予想される。

富士河口湖町

御坂方面から来る雷は大暴れする

雷雨予兆