【山口県の言い伝え】民話・伝説

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【概要】

伝説・昔話

寂仙坊 〈岩国市錦町〉

岩国市錦町の「寂仙坊」という話の中に、山の主である大蛇が暴れだすと、山や谷が揺れ動いたとある。

大蛇の塔 〈岩国市本郷町〉

岩国市本郷町の「大蛇の塔」という話の中に、夜になると天の川に大蛇があらわれ、いつまでも荒波が立ち、天の川が荒れたとある。

白蛇伝 〈岩国市〉

岩国市の「白蛇伝」いう話の中に、海に急に白い波が立ち始め、次々に大波が襲いかかったとある。

錦帯橋の人柱 〈岩国市〉

岩国市の「錦帯橋の人柱」という話の中に、錦川は雨が降り続くと濁流となり、川にかかる橋が次々と流されたことから、梅雨の長雨でも流れ落ちない橋をかけるため、人柱をたてたとある。

太鼓岩の大太鼓 〈柳井市大畠〉

柳井市大畠には、正平16/康安元(1361)年に発生した南海トラフ沿いの巨大地震と思われる「正平地震」の津波襲来を伝える「太鼓岩の大太鼓」という話がある。

郷之坪大洪水 〈周防大島町〉

郷之坪大洪水は、周防大島町で明治19(1886)年9月24日に発生した土砂災害である。

般若寺の由来 〈熊毛郡平生町〉

平生町には、都の用明天皇のもとに向かう途中、大畠灘で嵐にあい、皆を守るため自ら海に身を投じた般若姫の菩提を弔うため、用明天皇の勅願のもと般若寺が建立されたという伝説がある。

竜文寺 〈周南市〉

周南市の竜文寺は、寺を開くため在山和尚が池の前で座禅している時に、竜女が現われ、雷雨を呼んで池を平地としたところに建立されたといわれている。

白髪の浦 〈周南市〉

周南市に、神功皇后が新羅より帰国の途中、周防灘で嵐に遭い、その難を避けるため、白髪の浦(現在の周南市戸田)に上陸したという伝説がある。

方便山の黄金馬 〈山口市〉

山口市の「方便山の黄金馬」という話の中に、山鳴り、鳴動に続いて、岩石が崩れ落ちて、数百人の坑夫が亡くなったとある。

ポリエの陥没 〈美祢市〉

美祢市では、1946年の南海地震の際に百数十の陥没地が発生したといわれている。

美祢瀬戸の百合花 〈美祢市〉

美祢市に「美祢瀬戸の百合花」という話があり、その中に、6月の白百合が咲くころに、大雨で川が氾濫し、堤防が決壊し、村が濁流に飲み込まれたとある。

竜王山の神石 〈山陽小野田市〉

山陽小野田市には、仲哀天皇が九州の日向国にむかう途中、山陽小野田市の沖で嵐に遭ったという伝説がある。

干珠満珠物語 〈下関市長府〉

下関市長府に、神功皇后が、竜神から満珠(ふると潮が満ちる)と干珠(ふると潮が引く)の二つの球を借り受けたという伝説がある。

川棚物語 〈下関市豊浦町〉

下関市豊浦町に「川棚物語」という話があり、その中に、川棚は昔沼地で、その沼に巨大な青龍が棲んでいたが、大地震で沼から熱湯が出たため龍が亡くなったとある。

江崎の由来 〈萩市江崎〉

萩市江崎は、昔「江津の湊」といっていたが、津波によって大破したのちに、地名を「江崎」に改めたという伝承がある。

楊貴妃伝説

油谷に残る「楊貴妃伝説」  油谷の向津具(むかつく)の二尊院というお寺に2冊の古文書が残されています。これは今から約230年前(1766年)当時の二尊院福林坊55世住職恵学和尚が、この地に伝わる話を古老から聞き取り書きとめたものです。

般若姫伝説

柳井の地名発祥の地である、柳と井戸にまつわる伝説

柳井津にある古刹 湘江庵には、柳井の地名発祥のもととなった柳と井戸があります。昔、豊後の国満野長者の娘、般若姫が、 後の用明天皇である橘豊日皇子にむかえられて京に上る途中立ち寄った井戸でのどを潤したところ、その傍らにさした楊枝が一晩で柳の大木となったという伝説がのこされています。
また、周防灘で嵐に遭った般若姫が海を鎮めるため自ら大畠の瀬戸に身を投げたといわれており、毎年12月の大みそかの晩には、姫の亡骸がまつられた平生町般若寺と、 大畠瀬戸の明神様、周防大島町の三蒲にある松尾寺(しょうぶじ)に火の玉が飛ぶようになったという幻想的な物語も残されています。