【全国の言い伝え】天気のことわざ(風)

寒、東風が吹けば、定の雨。 (A)
 (注)寒中に東風が吹くと、きまって雨が降るの意。

秋雨蒸し暑ければ大風。 (A)
 (注)秋雨の降る日は涼しいが、台風が南西方向から近づくとその前面で規模の大きい南風が吹き異状な蒸し暑さを感じる。

秋の台風は韋駄天で風が強い。 (A)
 (注)秋の台風は発生後わずか三日ほどで日本を襲い、その後毎時100キロ以上のスピードで北東に抜けるものが多い。非常に強い台風は室戸台風(S9.9.21)、枕崎大風(S20.9.17)、ルース台風(S34.9.26)と九月を中心とした秋に集中している。

秋の彼岸すぎには一日、二日あとに大きく崩れる。 (B)

秋の西風は二日は吹かない。 (A)

春北風に冬南、いつも東は定降りの雨。 (C)
 (注)春の北風、冬の南東、それと四季を通じて東風は雨の前兆。 (C)

大風の翌日には船を出せ。 (C)
 (注)低気圧が通った後には高気圧におおわれ風がおさまることが多いのでこの用に言う。

夕立風に難船多し。(C)

海陸風の乱れは天気のくずれ (A)
 (注)海岸地方では、一般に日中は海から陸へ、夜は陸から海へ風が吹く、この海陸風がきちんと交替しているときは天気が安定しているがこれが乱れるときはくずれ始める。

丑寅(北東)は風の吹き出し。 (B)
 (注)北東の風が吹き始めると強い風が吹き始める前兆といわれる。

吹き出した暖風は暴風の前兆。 (A)
 (注)夏から秋にかけて台風が接近するさいこのようになる。

北風が南風に変わると雨。 (A)
 (注)冬には大陸の高気圧が発達し北西の風が良く吹く。ところが西の方から低気圧が移動してくると、その全面では南寄りの風が吹く。

蒸し暑い南風翌日は雨。 (A)

 

的中率(A:かなり高い、B:高い、C:低い D:気象学的に根拠が見いだせない)

出典 高松会場保安部